トーキョーアナログ初の写真展、KICHIにて開催。

東京から世界へ発信する、写真やイラスト、ムービーなどを中心としたウェブ・エキシビション・マガジン「トーキョーアナログ」。
サブカルチャーや少しのエロティシズムをテーマにし、独自の視点で東京のカルチャーをビジュアル化している、そんな「トーキョーアナログ」初となる写真展「首にスカーフ」が開催されます。
本企画は「+DA.YO.NE(米原康正)」が担当。
総勢10人の写真家が参加する「トーキョーアナログ」の初の写真展「首にスカーフ」は、5月23日(土)、恵比寿の「KICHI」にて。
【トーキョーアナログ】
https://tokyo-analog.com/
【参加アーティスト】
相澤 義和
倉島 水生
古熊 美帆
富田 恭透
野秋 創
蓮井 元彦
深川 美怜
ライアン・チャン
薮田 修身
米原 康正
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「トーキョーアナログ」ステートメント
薮田修身という写真家が主催する「TOKYO ANALOG」というサイトがある。
コンプライアンスという言葉が、あらゆる表現の前に立ちはだかる今の時代において、「TOKYO ANALOG」は、エロティックな写真に正面から向き合っている、今ではとても珍しい場所である。一見すると、エロティックな写真に特化したサイトのように見えるかもしれない。もちろん、そこにはエロティックな表現がある。けれど「TOKYO ANALOG」が扱っているものは、単なる性的な刺激としてのエロではない。そこにあるのは、身体であり、視線であり、欲望であり、距離感であり、人と人との関係性である。あるいは、今の社会の中で、何を見せ、何を隠し、どこまで表現することが許されるのかという、表現そのものの境界線でもある。
「TOKYO ANALOG」では、さまざまな写真家たちが、それぞれの考えるエロティックを表現している。それは、誰かの身体を撮ることだけではない。
欲望をどう見つめるか。
他者との距離をどう測るか。
見ることと見られることの関係をどう引き受けるか。
そうした問いを、写真という形で差し出している場所なのだと思う。今回、僕はその「TOKYO ANALOG」を主催する薮田修身をキュレーションさせてもらうことになった。今、写真家を取り巻く状況は決して楽ではない。写真を発表できるメディアは少なくなり、個展を開いても、写真作品が簡単に売れるわけではない。写真は、かつてないほど身近なものになった。誰もが写真を撮り、誰もが写真を発信できる時代になった。でもその一方で、写真家という存在の価値は、逆に見えにくくなってしまった。写真が身近になりすぎたが故の、写真家たちの不幸。
僕は、この状況をいいとは思っていない。写真家は、写真を撮る人であると同時に、写真を売る人でもある。写真家は、写真を作品として成立させ、その写真によって生きていく存在であるべきだと思っている。
だからこそ、僕はエロティックな写真というテーマに可能性を感じている。エロティックな写真は、ただ刺激的な写真ではない。そこには、欲望があり、視線があり、身体があり、関係性がある。そして何より、見る側が「欲しい」と思う力がある。写真が情報として流れていくだけの時代に、もう一度、写真を所有すること。写真を買うこと。写真家の視線を、自分のものとして持ち帰ること。
そのきっかけとして、エロティックな写真は、とても強いテーマになり得るのではないか。今回、僕はこの企画にふさわしいギャラリーに声をかけた。そして「TOKYO ANALOG」という存在と、その意味をギャラリーサイドに理解してもらい、この企画の共謀者になってもらうことを承諾してもらった。これは、ただの写真展ではない。写真家が写真を発表し、写真を売り、写真で生きるための場所を、もう一度つくる試みである。エロティックな写真は、今の時代において、ただ危ういものなのではない。むしろ、写真という表現がもう一度力を取り戻すための、ひとつの突破口なのだと思っている。
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会場:Galley KICHI
渋谷区恵比寿南2-8-2 キョウデンビル3F
会期:4月23日(木)〜4月30日(木)
時間:12:00-19:00 ※最終日は18:00まで
